以前、秋田県へ出掛けた時に展示されてたものです。
山形県の建具組合が考案されたもので、建具を入れ替えることで開口部に耐震補強の壁と同じ役目をさせるというもののようです。
写真のように4枚の戸がある開口は古い家ほどよく見かけます。そのうちの両側2枚を耐震用の建具に入れ替えてあります。
木造住宅の耐震補強がいわれるようになって大分経ちますが全くといっていいほど進んでいません。
それはなぜか?
昔の家ほど耐震診断すると強度が無いのは明らかなのですが、建具で間仕切りになっている田の字型の家がほとんどで、補強の壁をかなり作らなければなりません。それが使い勝手の面からも、見た目にも受け入れられないというところがあるようです。
そんなことから、この耐震建具を考えられたんだろうと想像します。
確かにこの方法なら見た目もまあまあましなような気がしますね。
地震が来てから慌てても遅いんですが、揺れる事の少ないここら辺では、なかなか耐震に興味を持ってもらえません。
しかし、来年度から国交省が耐震診断と補強工事に補助金を付けるような報道がありました。そうなれば多少は住宅の耐震も進むかなぁ・・・。でも、また政局がらみでどうなるものか・・・・・翻弄されるだけかもなぁ